Itsukano

日々のことをつらつらと。

読書メモ:節約する人に貧しい人はいない。(中川淳一郎)

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こんにちは。さすらいPR(@sasuraipr)です。下北沢の本屋B&Bで行われたトークイベントで編集者/PRマンの中川淳一郎さんの話を聞いてからファンになり、新著を購入しました。こちらの「節約する人に貧しい人はいない。」という本です。今日はこちらの内容を少し紹介します。

中川さんなりのお金との付き合い方が書いてあるこちらの本では、どのようにして収入を増やしていくかという方法と、自分なりの金銭感覚を貫く大切さを学ぶことができます。僕がこちらの本で学んだことは、大きくわけて以下の3つです。

その1.お金は人がくれる。だから徹底的に相手にとって気持ちいい人となるべし。

どんなジャンルのフリーランスでも、確かなことは仕事は発注主となるサラリーマンが与えてくれます。だから、そのためには彼らにとって気持ちのいい存在でいることが大切です。そのため、中川さんは基本的には先方の懐事情も考慮して、仕事は断らない、相手の言い値で引き受けるをモットーに、少しずつ広げてきたとのことです。

トークイベントでは現在携わっている仕事についても話していましたが、「えっ…こんな仕事までやるの」というような仕事まで、確かに引き受けていました。これは発注主からしたら、すごくやりやすいだろうなあと納得です。

その2.自分なりの金銭感覚を持つべし。

収入が不安定なフリーランスにとって大切なのが、「周りの価値観と比べずに、自分なりの金銭感覚を持つこと」。そして、「金銭感覚があった人をパートナーに選ぶこと」。よく家賃は収入の30%などと言いますが、中川さんは博報堂の社員時代、友人と大学生が住む学生寮に住んでたそうで、収入のわずか0.9%の家賃に抑えていたそうです。周りと比較しない、自分なりの金銭感覚を持てたら、確かに無駄な買い物が減りそうですね。

その3.仕事ではエアポケット的な場所を狙うべし。

そして、節約に加え、収入を「増やす」ために大切な考えが、まだ人があまり注目しておらず、これから来るであろう「エアポケット」的な仕事をすること。中川さんはネットニュース編集者を早くから名乗ることで、多くの仕事を得ることができ、また、専門家として取材も受けて、知名度をあげていきました。たしかに、希少性に価値が見出されることを考えると、人がまだやっていない領域にいち早く飛び込むことは、収入をあげていくうえで、とても大切な考えだと思いました。

このように、中川さんが自らの体験を通じて得た知見が載っており、さらっと読みやすい本なのでおすすめです。自分なりのお金の稼ぎ方、使い方をもっと身につけていきたいと思いました。ではでは。

花見の席で、コールの持つ魔力について気づいた(ような気がする)

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こんにちは。さすらいPR(@sasuraipr)です。
まだまだ花見のシーズンですが、実は僕はこれまで花見があまり好きではありませんでした。なぜなら、人がたくさんいるから。

そのため、ひっそりと桜の盆栽を買って、家でそれを眺めながら静かに酒を飲むという、それはそれで風流な過ごし方をしていました 笑。

が、昨年から住んでいる家の近くに桜の名所があるため、そんなに近くにあるなら、ということで今年は何度か近所の友人たちと花見をしています。

いやぁ…いいですね。桜。
もっと早く素直になってたくさん花見すれば良かったと少し思っています 笑。

と、楽しく過ごしている時、隣のグループの少し異様な様子に気づきました。

私語はほぼ無し!ひたすらコールを続ける大学生グループ

隣のグループは恐らく大学生。サークルの新歓コンパを花見しながらやりましょうという感じでしょうか。そんな彼ら、よくよく見るとほぼ会話は無く、ひたすらコールをしてるんです。

まもなく30のおっさんからすれば、それはそれは異様な光景で、え、飲み会って私語厳禁なの!?と勝手に推測をしておりました。

で、色々考えてなんでこんなにコールを連発するのか理由がなんとなく分かってきたので、まとめてみます。

1.コールは皆が同じ体験をできるから。

新歓で集まるメンバーは、大体が初めまして。で、まだ若い大学生だから、知らない人とトークだけで共通点を見つけ仲良くなる自信はそれほどない。そんな時、コールは皆が同じ体験ができるから、すぐ共通点ができ、仲良くなりやすいのです。

2.コールはルールがシンプルだから。

そして、指名された人が一気飲みをするというシンプルなルールで、言葉に頼らない"飲む"というアクションだけで成立するから、誰がやっても面白くなります。これが指名された人が面白いことを言うなどというルールだったら、すべる人多発で、変な空気になrそうです。

3.コールは結果が出るから。

さらに、コールでは飲める/飲めないという形で分かりやすい結果がでるため、どんな人でもリアクションをとりやすいです。そのため、一気飲みをした人と、それを見ている人とのやりとりがスムーズになるということがあると思います。

4.コールは繰り返すことでハイになれるから。

そして最後に、このシンプルな動作を延々と繰り返すことで段々とハイになってなんか良く分からないけど楽しいぜウェーイwwwという状況を作り出すことができます。で、いい飲み会だったねと締めくくることができます。

 

と、いうのが僕か観察した結果でした。広告/PRキャンペーンなどを考える時にもこの4点を意識したら、中毒性が高いキャンペーンを作ることができそうだな、と思いました。

とはいえ、まずは飲みすぎ注意!そしてコールに頼らなくても人と仲良くなれる、トーク力を磨きたいものですね。

ではでは!

 

名前は一般人!スキルは天才!ラッパーPUNPEEにハマってます。

こんにちは。さすらいPR(@sasuraipr)です!

趣味はYoutubeサーフィンで、日々色々な音楽を視聴している、かなりのYoutubeジャンキー。そんな僕が最近見つけたのが、PUNPEEというラッパー。

まずは、上にある動画をみてみてください。加山雄三featPUNPEEという、もうその時点でギャグかなこれ?という感じもしますが、かなりの完成度なんです。

もうすでに一部の界隈では人気のようですが、本当に才能の塊です。MC/トラックメイカー/DJ/サウンド円位ジニアと、要するにひとりで完パケ作品をつくれちゃうスキルの持ち主です。

PUNPEEって一体何者なの?

このPVを見て、めちゃくちゃ面白いなあと思って調べてみましたら、どの曲もすごくキャッチーでいい。ライムスターの字多丸さんや、DOMMUNE主宰/VJの宇川直宏さんも才能を絶賛しているようです。

ちなみに名前のPUNPEEというのは、通っていた中学校が超荒れていて、しかもPUNPEEさんはいじめられっ子グループにいたので絶体絶命のところ、ゲームをたくさん持っているので、イケてると認識され、一般人(パンピー)グループとみなされたことからきているそう。

なかなかヒリヒリするエピソードですね 笑。そんなPUNPEEの曲は本当にどれも素晴らしいので、ちょっと紹介します。

こちらは、DOMMUNE宇多田ヒカルデビュー15周年番組でのDJの様子。宇多田ヒカルの曲をかなりうまく、アレンジしています。 

 

続いては、音楽フェス「りんご音楽祭」でのLIVE。オリジナル楽曲です。

 

そして、ライムスターへのトラック提供&コラボした曲。気持ちいいです。

 

いかがでしたでしょうか?どれもすごくキャッチーで気持ちよく、最近PUNPEEの曲ばかり聴いています。もっと色々なところで聴ければいいなあと思いながら、これからも応援しようかと思っています。ではでは!

「やりたいことをやって生きる人生」を実現するには、壺型キャリアをイメージすればいいと思う。

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こんにちは。さすらいPR(@sasuraipr)です。
春は出会いと別れの季節ですね。SNS上でも、年度末に色々な方の退職エントリやSNSでの報告が流れてきました。

「ふむふむ、あの人次はあそこに行くのか」なんてことを思いながら投稿を読む中で、個人的に興味を惹かれたのが、年度末でLIG退職し、フリーライターになるという人気ライターのさえりさん(@N908Sa)のこちらのツイート。 


このツイートを見て、「そうそうこれなんだよ」と共感したので、ちょっと今日はこのツイートと絡めて、どうしたら「やりたいことをやって生活できるか」というキャリア論に関するテーマで書いてみたいと思います。

キャリアはまるで壺のような形をしていると思う。

誰もが多かれ少なかれ、理想と現実のギャップに苦しんだことがあるのではないでしょうか。小さい頃に思い描いていた職業とは全く違う職業に就いたり、就職活動で第一志望の企業にあっさり落ちたり。

僕も、これまで

・高校受験失敗(数学が分からなすぎて逆に試験中暇でした)
・大学受験センター大失敗(緊張しすぎて全く英文が読めず)
・新卒での志望企業不採用(アルバイト用の履歴書を出してしまう無知っぷり)

と、ことごとく第一志望を逃してきました。


それで、社会人のはじめの方に「このままだと、俺の人生やばい…」という急な焦燥感のもと、キャリア論の本など貪るように読んで、あることに気づくようになりました。

それは、キャリアは壺型になっているということです。

ちょっと分かりづらい表現なので、説明します。

大抵の場合どうして夢破れて挫折するかというと、「〜になる」という、丸かバツかがはっきりした夢をいきなり持つから、「採用試験に落ちる」などといった形で具体的な形で失敗してしまうと思います。

この、いわゆる「試験」が大きな障害となる訳なので、いわば入り口がすごく狭いため、そこで多くの人が落ちてしまうのです。だけどこれまで生きてきて分かったことは、そうやって厳しく選抜している業界などでも、実際中に入って経験者となるとたくさんの求人があるということ。つまり、未経験には厳しく、経験者には甘いという構造なんですね。だから、入り口が狭くて、中は意外と広い、まるで壺のようだと思うのです。

壺の入り口を突破するために大切なたった1つのこと

では、このようにキャリアが壺のような形をしていると考えたうえで、その壺の中に入るにはどうすれば良いか。
それは、先ほど紹介したさえりさんのツイートにも書いてあるように、まず勝手に始めてみて、そこで実績を積み上げたうえで、その実績をもとに壺の中に入る。これに尽きると思います。

いきなり壺の奥に飛び込むのではなく、まずは壺の中に入ることを目的にする。そのためには、壺の付近で経験を積んで、勝手に経験者になる。これがいままで生きてきた中で、得てきた自分なりのノウハウです。

僕もこれまで常に未経験の職種ばかりで、最初に始めたPRから、自分でwebサービスを開発・運用してみて、その経験をもとに、IT企業のマーケ職になり、Webメディアにお願いして、無料で記事を書かせてもらい、その経験をもとにライター・編集者の職になるというように、やりたいことを実現してきました。

いまの時代、インターネットという表現の場があるので、大抵の職種はほんとうにこの戦法でなんとかなるかと思っています。(もちろん難しいケースもあると思います。)

ぜひ、何か「これで生きていきたい」という譲れないものがあるならば、この"勝手に始めてしまう"メソッド(仮)を試してみてはいかがでしょうか。

みなさんが、好きなことをやって生きていけますように。ではでは!

フリーランサー必見!"一人電通"みうらじゅんに学ぶ「ない仕事」の作り方

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こんにちは!さすらいPR(@sasuraipr)です。
フリーランスとして活動をはじめてまだ1ヶ月ですが、当たり前のことに気づいてしまいました。それは、会社員と違い、フリーランスは基本的には仕事が無いところから始まるということ。

会社員ははすでに仕事が用意されているので、この点は意外とフリーランスになら無い限り意識する機会が少なそうですね。

さて、どうしようと考えた時に読んだ、みうらじゅんさんの「ない仕事」の作り方という本が、仕事をゼロからつくって、広めていくにあたり、とても参考になったので、紹介します。 

みうらじゅんってどんな人?

みうらじゅんタモリ倶楽部やプレイボーイなどでよく見ていて、いつも楽しそうなサブカル系のおじさんだなあと思っていたのですが、経歴をみてたくさんのブームを手がけていることが分かり、驚きました。 

「マイブーム」や「ゆるキャラ」という言葉の生みの親であり、映画化もされた「アイデン&ティティ」の漫画を描いたり、世の中に「童貞」ブームを起こしたり、ボブディランのロック性に早くから目をつけていたり。ほんとうに、たくさんのブームがこの人から起きていました。

しかも、これらのブームを企画し・名前を考え、クリエイティブをつくり、営業し、接待することまですべて一人でやっているそうで、その仕事術のことを、"一人電通"と称しています。

"一人電通"みうらじゅんの仕事術

そんな、みうらじゅんさんの"一人電通"としての仕事術、とっても参考になったのでこちらで順を追って紹介していきます。

その1.気になるものに名前をつける。

まず、名称もジャンルも無いものを見つける。そしてそれが気になったら、それに名称・ジャンルをつけます。

ネーミングにあたり、インパクトを考えて水と油、もしくはまったく関係ない2つの単語をくっつけて新語をつくることを心がけているそうです。(「マイブーム」「ゆるキャラ」「いやげもの」など。)

その2.徹底的に集めて、心底好きになる。

ネーミングの後にするのが、「圧倒的な収集」です。ネーミングした興味の対象となるものを圧倒的に集めて・集めて・集めまくります。好きだから集めるのではなく、徹底的に集め、圧倒的な量が集まるなかで好きになるんだ、とのこと。

ゆるキャラの際も、地方のイベントにくまなく出かけ、写真を撮りまくる中で「これだけ面白いものが広まらないはずはない」と自分を洗脳していったそうです。そんな血の滲むような努力をしていたとは…。

その3.集めたものを書籍やイベントの形で表現する。

どんなに面白いものを考えても、人に知れ渡らないと仕事としては成立しません。そこで、世の中を振り向かせるために、書籍やイベントの形で表現します。みうらさんがその時につかっているテクニックとして、「一気に関わりのある全ての雑誌で書く」ことだそう。奥村チヨが素晴らしいと思った時は、連載中の雑誌全てで書くことで、奥村チヨブーム再燃を起こしたそうです。

このテクニック、連載を持っていなくても、複数のメディアで同時に取り上げてもらうことを念頭においてメディアに持ちかければ成立しそうですね。

以上、いかがでしたでしょうか?サブカル系の本かな〜と思って読んだのですが、すごく全うな仕事術の本でびっくりしました。ゆるいアウトプットの裏で、こういう努力をされていたんですね。

そして、みうらさんは、これらの仕事術を成り立たせるうえで大切なのが、関係者への「接待」と自分より得意な人に仕事を頼むという「異能の人とのチーム結成」と書いています。これはすごく納得。

さらに、なにより大切なのはすぐに成果が出なくても、あきらめずに「面白い」と言い続けること。信じることがやはり大切なんですね。

「自分が面白いと思うものを世の中に発表していきたい」、という 思いのある人は是非読んでみてはいかがでしょうか。

 

*1:写真引用元:CINRA.NET

ゼロからはじめるPRのプランニング方法についてまとめてみる。

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はじめまして。さすらいPR(@sasuraipr)です。

普段はフリーランスのPRプランナーとして、企業や個人の情報発信のお手伝いをしています。PRという仕事に携わる中で、”PR”って具体的にどんな仕事か知られてないなと思うことが多いので、この場を通じて、紹介できればとおもいます。

企業で新たに広報担当になった方や、PRプランニングにチャレンジしてみたいという方など、ご参考いただければと思います。

そもそも…PRって何なの? 

まずはじめに、PRという言葉の意味について。”PR”と”プロモーション”を同じような意味だと認識している人もいるのではないでしょうか。

 

たしかに、PRの一環として、TV・雑誌・新聞・WEBなどのメディアに自社製品を紹介してもらうために売り込むする「メディアプロモーション」があるので、100%間違いということではありません。

が、しかし。PR=プロモーションだという意識でメディアプロモーションを行うと、「自分の担当製品を何とかメディアに取り上げてもらおう」とゴリ押しの姿勢になってしまい、メディアの方から煙たがられてしまいがちです。

そこで、やはりしっかり知っておく必要があるのが、PRという言葉の意味です。PRとは、”パブリックリレーションズ”つまり、担当製品と社会との関係性をつくるという仕事なのです。

この言葉だけだと少し分かりにくいかと思うので、メディアプロモーションにおいて、どのような提案すべきかを例にとって、説明したいと思います。

PRストーリーのつくりかた

PRにおいて、一番大切なこと。それは、あなたが担当している製品と、世の中とを結ぶ”PRストーリー”をつくることです。

このストーリーが良くできていると、メディアの方々も喜んであなたの製品を取り上げてくれるはず。

たとえば、あなたが新発売するお茶のPR担当者だとしたら、「新発売です!」ということだけでなく、「健康志向の高まり」や「お茶を飲む若年層が減っていている」といった、社会の動きと結びつきをもったストーリーであれば、より興味が湧くかと思います。

このような、「社会との結びつき」を意識して、プレスリリースとは別にPRストーリーをまとめたプロモーション資料を作成し、メディアに提案するのがPRプランナー/プロモーターの主な仕事です。

プロモーション資料の構成はひとそれぞれですが、個人的におすすめしたいのが、「起・承・結」の三段構成。この構成を意識して、つくると自然なPRストーリーが作れるかと思います。

たとえば、先ほどの「新発売のお茶」で、考えてみると…

 

(起)日本人は昔からお茶を多く飲んできてきました。※データで示す

(承)ところが、最近飲料の多様化により、若年層は以前程お茶を飲まなくなりました。 ※データ/事例など。

(結)そのような中、飲料メーカー各社は若年層をターゲットにした、”より飲みやすいお茶”の開発に注力しています ※製品を出す。

 

こちらは架空の商品を元に、PRストーリーを立ててみましたが、イメージいただけましたでしょうか。

大切なのは、(起)で社会に触れ、(結)で担当製品に触れることです。こうすることで、自分の製品と世の中とのつながりが可視化されます。

このように、PRストーリーを立てるなかで一番大切なのが「世の中とのつながりをもったストーリーにする」ということ。

こういうと何か大層なことのように感じてしまいますが、そもそも大抵の製品は、世の中(消費者)のことを考えて作られたはず。だから、そのストーリーをしっかり見える形でまとめていくことを意識すれば良いかと思います。色々なPRストーリーをぜひ考えてみてください。

さらなる具体的なPRの手法については、また改めて紹介します。