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フリーランサー必見!"一人電通"みうらじゅんに学ぶ「ない仕事」の作り方

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こんにちは!さすらいPR(@sasuraipr)です。
フリーランスとして活動をはじめてまだ1ヶ月ですが、当たり前のことに気づいてしまいました。それは、会社員と違い、フリーランスは基本的には仕事が無いところから始まるということ。

会社員ははすでに仕事が用意されているので、この点は意外とフリーランスになら無い限り意識する機会が少なそうですね。

さて、どうしようと考えた時に読んだ、みうらじゅんさんの「ない仕事」の作り方という本が、仕事をゼロからつくって、広めていくにあたり、とても参考になったので、紹介します。 

みうらじゅんってどんな人?

みうらじゅんタモリ倶楽部やプレイボーイなどでよく見ていて、いつも楽しそうなサブカル系のおじさんだなあと思っていたのですが、経歴をみてたくさんのブームを手がけていることが分かり、驚きました。 

「マイブーム」や「ゆるキャラ」という言葉の生みの親であり、映画化もされた「アイデン&ティティ」の漫画を描いたり、世の中に「童貞」ブームを起こしたり、ボブディランのロック性に早くから目をつけていたり。ほんとうに、たくさんのブームがこの人から起きていました。

しかも、これらのブームを企画し・名前を考え、クリエイティブをつくり、営業し、接待することまですべて一人でやっているそうで、その仕事術のことを、"一人電通"と称しています。

"一人電通"みうらじゅんの仕事術

そんな、みうらじゅんさんの"一人電通"としての仕事術、とっても参考になったのでこちらで順を追って紹介していきます。

その1.気になるものに名前をつける。

まず、名称もジャンルも無いものを見つける。そしてそれが気になったら、それに名称・ジャンルをつけます。

ネーミングにあたり、インパクトを考えて水と油、もしくはまったく関係ない2つの単語をくっつけて新語をつくることを心がけているそうです。(「マイブーム」「ゆるキャラ」「いやげもの」など。)

その2.徹底的に集めて、心底好きになる。

ネーミングの後にするのが、「圧倒的な収集」です。ネーミングした興味の対象となるものを圧倒的に集めて・集めて・集めまくります。好きだから集めるのではなく、徹底的に集め、圧倒的な量が集まるなかで好きになるんだ、とのこと。

ゆるキャラの際も、地方のイベントにくまなく出かけ、写真を撮りまくる中で「これだけ面白いものが広まらないはずはない」と自分を洗脳していったそうです。そんな血の滲むような努力をしていたとは…。

その3.集めたものを書籍やイベントの形で表現する。

どんなに面白いものを考えても、人に知れ渡らないと仕事としては成立しません。そこで、世の中を振り向かせるために、書籍やイベントの形で表現します。みうらさんがその時につかっているテクニックとして、「一気に関わりのある全ての雑誌で書く」ことだそう。奥村チヨが素晴らしいと思った時は、連載中の雑誌全てで書くことで、奥村チヨブーム再燃を起こしたそうです。

このテクニック、連載を持っていなくても、複数のメディアで同時に取り上げてもらうことを念頭においてメディアに持ちかければ成立しそうですね。

以上、いかがでしたでしょうか?サブカル系の本かな〜と思って読んだのですが、すごく全うな仕事術の本でびっくりしました。ゆるいアウトプットの裏で、こういう努力をされていたんですね。

そして、みうらさんは、これらの仕事術を成り立たせるうえで大切なのが、関係者への「接待」と自分より得意な人に仕事を頼むという「異能の人とのチーム結成」と書いています。これはすごく納得。

さらに、なにより大切なのはすぐに成果が出なくても、あきらめずに「面白い」と言い続けること。信じることがやはり大切なんですね。

「自分が面白いと思うものを世の中に発表していきたい」、という 思いのある人は是非読んでみてはいかがでしょうか。

 

*1:写真引用元:CINRA.NET